親の見守りサービスは、「親の負担が軽い順」に、まず自治体から確かめると選びやすくなります。
- 最初に:親の住む町の緊急通報・見守りの制度を、地域包括支援センターに聞く(練馬区の例では緊急通報が月400円)
- 人の目で見てほしい → 郵便局のみまもり訪問・でんわ(月1,070円〜)
- ふだんの暮らしのまま → 毎日使う家電・電球で知らせるもの(Wi-Fiがなくても使えるものがある)
- 倒れたときに来てほしい → 警備会社(ALSOK・セコム)。月額だけでなく初期費用まで
- カメラは、親が「ここなら映していい」と決めてから
漫画①『さとみさんちの実家じまい日記』「監視されるみたいで嫌よ」
漫画の内容を文字で読む
- 1コマ目:見守りサービスのパンフレットを扇のように持つさとみ「見守りって、こんなに種類があるのね」
- 2コマ目:腕を組んで困った顔のふみ「監視されるみたいで、嫌よ」
- 3コマ目:タブレットのビデオ通話で親指を立てるたくや「カメラが一番確実じゃない?」
- 4コマ目:縁側で人さし指を立てるぽん助「お母さんの負担が軽い順に考えるぽん」
見守りサービスは5タイプ【早見表】
結論:「何がわかるか」と「親が何をするか」がタイプごとに違います。駆けつけ(人が来てくれる)があるのは、警備会社と一部の自治体の制度です。
| タイプ | 例 | わかること | 親がすること | 駆けつけ |
|---|---|---|---|---|
| 自治体の制度 | 緊急通報システム、生活リズムセンサー、見守り電話 | ボタンが押された・動きがない | ボタンを押す(センサーは何もしない) | 町による(練馬区は警備員が駆けつけ) |
| 人の訪問・電話 | 郵便局のみまもり訪問・でんわ | 顔色・会話・体調の答え | 訪問を受ける・電話に答える | オプション(別料金) |
| 家電・電球 | 通信つきの電気ポット、通信つきの電球 | ふだん使っているか | いつもどおり使う | なし |
| 警備会社 | ALSOK、セコム | 通報・一定時間動きがない | ボタンを押す・握る | あり |
| カメラ | 室内カメラ | 映像 | 映る場所を決める | 製品による |
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どれから選ぶ?親の負担が軽い順【分岐図】
結論:「親が嫌がらないか」を最初のものさしにすると、続けやすくなります。
見守りは、親が嫌がって電源を抜いたり、使わなくなったりすると意味がなくなります。子が「一番確実なもの」を選ぶより、親が「これならいい」と言えるものから始めて、必要になったら足すほうが長続きします。
順番の目安は、次のとおりです。
- 自治体の制度:費用が安く、町の窓口とつながる。対象の条件がある
- 人の訪問・電話:機械が苦手な親でも、会話で様子がわかる
- 家電・電球:ふだんの暮らしを変えずにすむ
- 警備会社:倒れたときに人が来てくれる。初期費用が大きいことも
- カメラ:わかることは多いが、親の抵抗も大きい
「心配だから」と言うより、「私が安心したいから、これを使ってくれる?」と、主語を自分にして頼むと受け入れてもらいやすくなります。頼み方の例は、一人暮らしの親が心配になったら最初にやる5つにまとめています。
まず自治体:緊急通報や見守りがあるか、包括に聞く
結論:民間を探す前に、親の住む町の制度を確かめます。対象に入れば、月数百円で警備員が駆けつける仕組みを使える町もあります。
東京都練馬区の「高齢者在宅生活あんしん事業」を例にすると、次のサービスを組み合わせられます(対象は65歳以上で、慢性疾患がある、要支援・要介護の認定を受けているなどの条件あり)。
| 練馬区の例(月額・2026年10月10日確認) | 内容 | 住民税課税世帯 | 非課税世帯 |
|---|---|---|---|
| 緊急通報システム | ボタンを押すと警備員の駆けつけと救急車の要請。区が指定する事業者が鍵を預かる | 400円 | 300円 |
| 生活リズムセンサー | 家での動きが一定回数に満たないと、警備員が駆けつけて確認(緊急通報システムとセット) | 600円 | 200円 |
| 見守り訪問 | ボランティアが週1回程度訪問 | 無料 | 無料 |
| 見守り電話 | コールセンターから週1回電話 | 無料 | 無料 |
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(生活保護世帯はいずれも無料)
名前や料金、対象の条件は町ごとに違います。「緊急通報 + 親の町の名前」で検索するより、親の住所を担当する地域包括支援センターに「一人暮らしの親の見守りの制度はありますか」と電話で聞くほうが早く確実です。離れて住む家族からの相談も受けてくれます。
人の目で見る:郵便局のみまもり訪問・でんわ
結論:機械が苦手な親や、「人と話すほうがいい」という親に向いています。ただし、駆けつけは別契約・別料金です。
| 郵便局のみまもりサービス(税込・2026年10月10日確認) | 内容 | 月額 |
|---|---|---|
| みまもり訪問 | 郵便局員が月1回・30分程度訪問。顔色・会話・家の様子を写真付きで家族に報告 | 2,500円 |
| みまもりでんわ | 毎日の体調確認の電話。答えは家族にメール。出ないときは1時間以内にかけ直し、2回続けて出ないと家族にメール(報告先は4人まで) | 1,070円〜 |
| 訪問+でんわ | 上の2つを組み合わせる | 3,460円〜 |
| 駆けつけ(オプション) | 家族が頼むと警備会社(セコムまたはALSOK)が駆けつける。警備会社と別に契約し、駆けつけは1回5,500円 | 駆けつけ込みで1,950円〜 |
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訪問は月1回なので、毎日の様子がわかるわけではありません。毎日のことは「でんわ」や家電と組み合わせ、訪問は「月に1回、家族以外の人の目で見てもらう」ものと考えると役割がはっきりします。報告書を郵送でも受け取るときは、追加の料金がかかります(重要事項説明書)。
家電・電球:ふだんどおりの暮らしで気づく
結論:親が何もしなくていいのが強みです。Wi-Fiのない実家でも使えるものがあります。わかるのは「使ったかどうか」だけです。
| 例(税込・2026年10月10日確認) | しくみ | 費用 | ネット |
|---|---|---|---|
| 象印「みまもりほっとライン」 | 通信機能つきの電気ポットを使うと、使った時間が毎日メールで届く。長い時間使わないとお知らせ | 初期費用5,500円+月3,300円(最初の1か月は無料) | 不要(ポットが自分で通信) |
| ハローライト | 通信機能つきのLED電球。前の日に点いたり消えたりしなかったら、メールでお知らせ | 初期費用10,780円+月495円(Amazonで買う場合) | 不要(電球が自分で通信) |
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漫画②『さとみさんちの実家じまい日記』「毎朝のお茶で、知らせてくれる」
漫画の内容を文字で読む
- 1コマ目:電気ポットから急須にお湯を注ぐふみ「お茶は毎朝いれるわよ」
- 2コマ目:スマートフォンを見せるさとみ(ふみはポットを指さす)「このポットを使うと、私にメールが届くんだって」
- 3コマ目:湯のみを両手で持つふみ「うちはネットがないけど、いいの?」
- 4コマ目:電波のしるしが出たポットの横で手を上げるぽん助「ポットが自分で知らせるから大丈夫だぽん」
選ぶ前に、次の3つを親の家で確かめます。
- 毎日、必ず使う物か:お茶を毎朝いれる親ならポット、夜トイレに行く親ならトイレや廊下の電球
- 置き場所・口金が合うか:ハローライトはE26の口金(E17は変換ソケット)。調光つきの照明には使えません
- 知らせが来たとき、誰が電話するか:知らせが来ても、確かめるのは家族です。きょうだいで順番を決めておきます
象印のメーカーページには、課金が始まってから6か月以内に解約すると解約料がかかると書かれています。ハローライトは休止ができず、長く止めるときは解約になります。止めるときの条件まで読んでから申し込みましょう。
警備会社:倒れたときに人が来てほしいなら
結論:駆けつけがあるのが最大の違いです。月額の安いプランは初期費用が高いことがあるので、「3年でいくら」で比べます。
| 例(税込・2026年10月10日確認) | 初期費用 | 月額 | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| ALSOK みまもりサポート お買い上げプラン | 70,565円(機器57,200円+設置13,365円) | 1,870円 | 緊急ボタンで警備員が駆けつけ、健康相談。ネット回線は不要(固定電話回線と電源) |
| ALSOK レンタルプラン | 13,365円 | 2,838円 | 同上 |
| ALSOK ゼロスタートプラン | 0円 | 3,069円 | 同上 |
| セコム 親の見守りプラン(レンタル) | 工事料54,890円+保証金20,000円(契約満了時に返却) | 5,610円〜 | 救急ボタン、一定時間動きがないと自動で通報、電話健康相談、防犯・火災の監視 |
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ALSOKの料金は「コントローラー(非常通報装置)のみ」の場合で、毎日の安否確認のメールなどはオプションです。セコムの料金は一例で、付けるセンサーで変わります。どちらも見積もりで、何が月額に入っているかを確かめます。
料金は「3年でいくら」で比べる
結論:「初期費用+月額×36か月」で比べると、月額の安さだけでは見えない差がわかります。
| 例(税込) | 計算 | 3年の合計 |
|---|---|---|
| 練馬区 緊急通報(課税世帯・対象の人) | 400円×36 | 14,400円 |
| ハローライト | 10,780円+495円×36 | 28,600円 |
| 郵便局 みまもりでんわ | 1,070円×36 | 38,520円〜 |
| 郵便局 みまもり訪問 | 2,500円×36 | 90,000円 |
| ALSOK ゼロスタート | 0円+3,069円×36 | 110,484円 |
| ALSOK レンタル | 13,365円+2,838円×36 | 115,533円 |
| 象印 みまもりほっとライン | 5,500円+3,300円×35(初月無料) | 121,000円 |
| ALSOK お買い上げ | 70,565円+1,870円×36 | 137,885円 |
| セコム レンタル | 54,890円+5,610円×36 | 256,850円〜 |
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※2026年10月10日の各社公式の表示(税込)。セコムの保証金は返ってくるので除いています。オプションや工事の内容で変わります。
ALSOKは、3年ならゼロスタートが一番安く、長く使うほどお買い上げプランが有利になります(5年ほどで逆転します)。何年くらい使いそうかを家族で話してから選びましょう。
カメラは最後に:親が決める「映さない場所」
結論:カメラは、親が「どこなら映していいか」を決めてから付けます。内緒で付けるのはやめましょう。
漫画③『さとみさんちの実家じまい日記』「映すのは、玄関だけ」
漫画の内容を文字で読む
- 1コマ目:座卓の見守りカメラの横で、人さし指を立てるふみ「トイレに行くのまで、見られるの?」
- 2コマ目:ペンで紙に書くさとみ「映すのは玄関だけ。録画もしない」
- 3コマ目:タブレットのビデオ通話で親指を立てるたくや「それなら、母さんもいいよね」
- 4コマ目:メモを手にするふみとさとみのそばで、メモ帳を持つぽん助「決めるのはお母さん、だぽん」
決めておくことは、次の4つです。
- 映す場所:玄関・廊下など。寝室・トイレ・お風呂・着替える場所は映さない
- 見る時間と人:「連絡がつかないときだけ」「見るのは私だけ」など
- 録画するか:録画しない、または短い期間で消える設定に
- やめたくなったら:親がいつでも「外して」と言えるようにする
多くのカメラはWi-Fiが必要です。実家にネットがない場合は、カメラより家電・電球や警備会社のほうが早く始められます。
申し込む前に、家族で決める3つ
結論:見守りは「知らせが来たあと、誰が動くか」まで決めて、はじめて役に立ちます。
- 知らせを受ける人:メールの宛先を誰にするか。きょうだいで2人以上に
- 知らせが来たときの順番:電話→近所の人→地域包括支援センター・警察など。命にかかわりそうなときは迷わず119番
- 鍵:駆けつけてもらうとき、家に入れるか。警備会社や自治体の制度には鍵を預けるものがある
見守りと一緒に、食事の宅配で毎日の様子を知る方法もあります。届け方による違いは宅配弁当、手渡しの見守り型と冷凍型の比べ方で比べています。冷凍の宅配弁当を、やわらかさや送料込みの1食で比べたい場合は高齢の親に冷凍の宅配弁当を送るならへ。
よくある質問
Q1. 親が「見守りなんていらない」と言います。
無理に付けず、まず連絡のルール(電話の曜日や、つながらないときの順番)から始めましょう。そのうえで、ポットや電球のように「ふだんどおり」で使えるものを、「私が安心したいから」と頼んでみます。
Q2. 実家にインターネットがありません。
Wi-Fiがなくても使えるものがあります。通信機能つきのポットや電球、固定電話回線で使えるALSOKのみまもりサポート、郵便局の訪問・電話、自治体の緊急通報などです。カメラの多くはWi-Fiが必要です。
Q3. 介護保険で見守りの機械を借りられますか?
自治体によっては、介護保険とは別の高齢者向けの制度で、緊急通報の機器を貸し出したり、費用を一部助成したりしています(練馬区は見守りの機器の費用の一部を助成する制度もあります)。親の町で何が使えるかは、地域包括支援センターに聞くのが確実です。
まとめ:自治体から、親の負担が軽い順に
- 親の負担:嫌がらないもの、ふだんどおりで使えるものから
- 知らせのあと:誰が電話し、誰が駆けつけるか。鍵はどうするか
- 3年でいくら:初期費用+月額×36か月。止めるときの条件まで
まずは次の電話で、親に「地域包括支援センターに、見守りの制度を聞いてみてもいい?」と聞くところから始めましょう。
この記事を書いた人・運営者情報
- 執筆:さとみ(やさしい終活ノート編集部)。親の終活・実家じまいについて、公的機関の情報をもとに、漫画と図解でわかりやすく整理して発信しています。
- 運営:やさしい終活ノート(運営者情報/お問い合わせ)
- このサイトについて:料金やしくみは各社・自治体の公式サイトで確かめています。この記事で紹介している見守りサービスはどれも広告ではなく、紹介料は受け取っていません。漫画はフィクションです(広告掲載ポリシー)。
参考資料(2026年10月10日閲覧)
- 練馬区「高齢者在宅生活あんしん事業」 https://www.city.nerima.tokyo.jp/hokenfukushi/koreisha/hitori/zaitakuseikatusien.html
- 日本郵便「郵便局のみまもりサービス」 https://www.post.japanpost.jp/life/mimamori/ 、みまもり訪問サービス 重要事項説明書 https://www.post.japanpost.jp/life/mimamori/pdf/houmon_instructions.pdf
- 象印ダイレクト「みまもりほっとライン」 https://www.zojirushi-direct.com/ext/mimamori.html 、象印「みまもりポット」 https://www.zojirushi.co.jp/syohin/pot_kettle/mimamori/
- ハローライト(Hello Light) https://www.hellolight.jp/
- ALSOK「HOME ALSOK みまもりサポート」 https://www.alsok.co.jp/person/mimamori/
- セコム「親の見守りプラン」 https://www.secom.co.jp/homesecurity/plan/seniorparents/ 、「高齢者見守りサービス一覧・比較」 https://www.secom.co.jp/mimamori/
- 厚生労働省「地域包括支援センターについて」 https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001671185.pdf
更新履歴
- 2026年10月11日:記事を公開しました